療養病床25:1配置基準 廃止へ

現在、診療報酬における療養病棟入院基本料の算定要件には、20対1(療養病棟入院基本料1)と25対1(療養病棟入院基本料2)の2種類があり、また、平成22年時における厚生労働省の調査では、療養病棟入院基本料2(25対1)を算定している病床は110,760床と、入院基本料1(20対1)の99,413床よりも多数を占めています。平成29年度末に廃止となる予定の介護療養病床は言うまでもありませんが、それに伴う経過措置の終了から、25対1(医療法での5対1に相当)の医療療養病床も現状のままでは存続が危うくなる可能性が高いといえます。平成27年度の介護報酬改定ならびに平成28年度の診療報酬改定で何らかの対応がなされるだろう、あるいは再々度の経過措置の実施など、さまざまな予測が立てられてはいますが、現状で25対1(医療法での5対1に相当)の病院、診療所については、将来的な方向性を早急に検討・対処していく必要があると考えられます。