ジョンソン英首相の容体急変に衝撃=内外から「回復祈る」声―新型コロナ

【ロンドン、ワシントン時事】新型コロナウイルスに感染し入院中のジョンソン英首相の容体が6日、急変したとの知らせに国内外で衝撃が広がり、首相の早期回復を祈る声が多数寄せられた。
 トランプ米大統領は6日の記者会見冒頭で、ジョンソン氏が集中治療室に移されたことに触れ、「米国人は皆、彼の回復を祈っている」と語った。その上で「彼は本当に良い友人だ。彼は非常に特別で、力強く、毅然(きぜん)としており、諦めはしない」と強調した。
 フランスのマクロン大統領は「この困難な時に、ジョンソン氏、彼の家族、そして英国民を全力で応援する。この試練をすぐに乗り越えられると願っている」と見舞った。カナダのトルドー首相も「また首相官邸に戻って来ることを望んでいる」と励ました。
 英国内にも動揺が広がった。最大野党・労働党のスターマー党首は「ひどく悲しいニュースだ。全国民の思いは首相とともにある」と連帯を表明。首相と同じ日に感染が判明し、既に復帰したハンコック保健相は「彼はわれわれの素晴らしい医療制度から最高の治療を受ける」と回復に期待を示した。
 メイ前首相は「この恐ろしいウイルスは誰も差別しない。誰もが感染し、感染させ得る。家にいよう、命を救おう」と首相が繰り返し訴えた標語を引用して国民に呼び掛けた。首相の病状悪化はエリザベス女王にも報告されたという。